サッカーでギャンブルを行うならブックメーカーを利用するか、totoなどの公営ギャンブルを利用するかという選択肢があります。両者の違いはいったい何なのでしょうか。
totoとは、Jリーグや海外サッカーの試合結果を予想するスポーツくじです。toto側が指定した試合に関して、ホームチームを基準に勝ち・負け・引き分けのどれになるかを予想するだけのシンプルなギャンブルです。totoにも様々な種類がありますが、最も人気の高いベーシックな「toto」の場合、指定された13試合の結果を予想し、全てが的中すると1等として最大5億円の当選金額が手に入ります。これはブックメーカーで言うアキュムレーターベットのようなものです。
一方、ブックメーカーとは、サッカーに限らずあらゆるスポーツにオッズを提供しており、プレイヤーが自分で試合を選んで賭けるというオーソドックスなギャンブルです。サッカーに限って言っても、1つの試合に対して賭けられる項目が試合結果だけでなく、得点数や得点者、コーナーキックの数など細かい選択肢を用意しています。
両者の最大の違いは控除率です。控除率とは平たく言えば胴元(運営)が利益として持っていく割合です。控除率を差し引いた総ベット額がプレイヤー達の最大の利益額ということです。つまり、控除率が低ければ低いほど、プレイヤーに有利なギャンブルと言えます。
その控除率はブックメーカーでは1~10%に設定されていることが多いですが、totoでは約50%となっています。totoは公営ギャンブルであり、あらゆる慈善事業に貢献しないといけないため、その費用として控除率が高く設定されています。ブックメーカーはそのような義務はなく、物理的な店舗もないため、非常に低い控除率で運営することができるのです。
また、totoには出来ない機能としてライブベットがあります。多くのブックメーカーでは進行中の試合に対してオッズを提供しており、プレイヤーがリアルタイムでベットすることができます。ライブベットができると試合に臨場感が生まれるので世界中のスポーツファンが利用しています。しかし、totoは試合が始まる前に購入しなければならないので、ベットの方法にあまり幅が生まれません。
但し、一発が当たった時の大きさはtotoに軍配が上がります。5億円という規模の配当はブックメーカーではまず考えられません。一攫千金を夢見る人はtoto、堅実に勝ち続けたい人はブックメーカーという使い分けができるかもしれません。